小さい学園物語
王子様 『正反対 姫vs王子』
一人、学校の花壇に水をやっていたら
私を好きだという男に。
人目につきにくい
校舎裏に連れてこられ…
「やめてっ!」
「そう、拒否んなよ……」
男の手が顎に触れた
絶体絶命のなか、
浮かんだのは、いつも傍に居てくれる君の顔―――
いつもピンチに駆けつけてくれる
昔からの私のヒーロー…
「゛光″っ!」
「ここに居る」
「え?」
横に地面に体を擦り付けながら、吹き飛ぶ男
その後ろにいたのは……
「よう。花」
私の前にひざまづいて
「迎えに来た」
手を差し伸べてくれたのは……
「こっ、う……?」
「あぁ」
私の王子様……
33キュン get!! (頂きました!) 蝶水/著