彼と私の秘密の恋
日が落ちてきてあたりが、キレイな夕焼けに染まる。



「昔と変わってないなー。」



私は高校生だったときを思い出す。


幸多…元気にしてるかなぁ。


最近は慣れたはずだったのに、また幸多との思い出を思い出して泣きそうになる。


まだ、こんなにも好きなんだ。



もう、いい加減にしないと。
これも外さなきゃな。


私はまだ外せなかった幸多から貰ったネックレスに手をかける。


「琴音ー!!ちょっと軽音楽部の部室行ってバケツ取ってきてー!!花火やるからー!!」


ユキが叫ぶ。


「わかったよ。」

もーユキは、人使いが荒いんだからっ!!


そう思いながら校舎へ入り、部室へと向かう。


懐かしいな……


あの頃と全然変わってない。


軽音楽部の部室は校舎の一番端にあった。


「わっ!あいかわらずボロい扉!!」


私は懐かしい思いに浸りながらドアをあける。
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