彼と私の秘密の恋
「はーい!!そこまでー!!」

そう言ってユキが入ってきたと思うと、みんながクラッカーをならしながら入ってくる。


「いやー、一時はどうなることかと思ったよ。」


そう言っているのは、リーダーの淳也さん。


「もぉー琴音がすぐ来るって言わないから大変だったんだからねー!!」

とプンプンしているのはユキ。


「はぁー。やっぱりタイミング間違えたかなぁー」

なんて言ってるのはなぜかいる山下さん。


みんないろいろ言いながらやってきて、最後にはおめでとうって言ってくれた。


すると突然、幸多が騒ぎだす。


「しまった!!指輪渡す、クダリ忘れた!」


みんなが、一斉にシーンとなり次の瞬間、大爆笑する。


みんな幸多らしいって言ってるけど当の本人はガッカリしている。


「……あの。給料の三ヶ月分です…。」


「はい。頂戴いたします。」


「って!笑いすぎだろっ!!琴音っ!!お前らもー!!」


幸多はそう言うと、私をお姫さま抱っこする。


「ふんっ!お前らなんてしらねー!!俺は琴音と愛の逃避行だっ!!」


そう言って部室から出て行く。


「ちょっ!幸多っ!!どこ行くの!?」


「んー。とりあえず一番人の多いとこ行って手をつなぐ。もう秘密にしなくていいんだ。人前でキスだって、それ以上だっ……ムグッ!!」



「それ以上は言うなー!!」


私は幸多の口を押さえる。


そして私は幸多にお願いをする。



「ねぇ、いつか、私だけの為に曲を作って。私だけの為に歌って。」



幸多は私の大好きな少年みたいな笑顔をして私にキスをした。

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