彼と私の秘密の恋
タクシーを降りて、着いたのは一軒のコテージ。


まわりには何もなくて、そのコテージの灯りしかない。


タクシーが行ってしまうと、ちょっと不安になってしまう。


違ったらどうしよう。


ドキドキしながら、玄関の前に立つ。


すると、玄関のドアが開く


「…琴音?」


中から、幸多が出てきた。


明るい茶髪の短めの髪。
キレイなくっきり二重。
私よりも高い身長。


少年みたいにくしゃっと笑う顔。



全部。全部、幸多だ。
5年前から変わらない。芸能人になっても変わらない。


私の大好きな幸多だ。



「幸多。こーたー!!」



私は幸多に抱きつく。
久しぶりの幸多!変わらない幸多の匂いに安心する。甘い、だけど爽やかな香り。


「…誕生日おめでとう。琴音。」


私は幸多に手を引かれ、コテージの中に入る。


「琴音、元気だった?」


幸多は私を膝の上にのせたままソファーに座る。


「元気…じゃなかったよ。会えないもん。」


「ごめん。」



幸多は本当に申し訳なさそうに謝る。



「でも、誕生日に会えたから。それでいい。」


「…その笑顔反則。我慢できなくなる。」


そう言って、幸多は私の首もとにキスをする。


「ちょ、幸多っ!」


恥ずかしくて、恥ずかしくて、顔が火照る。


「待って、待って!」


私は慌てて幸多を引き離そうとするけど幸多は全然離してくれなくてその先に進もうとする。


「いつも我慢してるから、今日はいいのー。」


…もう。幸多ってば。




幸多の髪の毛をくしゃっと触る。
久しぶりの幸多。


本当は話したい事もたくさんあるけど、それよりもまず。


幸多を感じたい。


私は幸多にお姫様抱っこされて、2人でベッドに倒れる。


幸多、大好きだよ。









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