先生、と呼べなくなる日まで。
1.

――――リンリンリンリンリンッ


布団からもぞもぞと手を出し、ベッドの脇の目覚し時計を止める。


しばらく動かずにじっとしていると、
庭の木にとまっている小鳥のさえずりが心地良いリズムで聴こえてくる。


あくびをしながらベッドから出る。

小窓のカーテンを勢いよく開け、太陽の光を浴びる。



今日はいつにない快晴だ。



1階から玉子焼きのほわんとした匂いが香る。





自然と笑みがこぼれた。



うん、今日もいいことありそう。
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