先生、と呼べなくなる日まで。
「行ってきます!!!」
空に響きそうなくらい大きな音をたてて玄関のドアを閉めた。
やっばい、ご飯味わって食べてたらこんな時間!
私は猛スピードで学校への道を駆けていく。
途中、何人かの同じ学校の女子生徒たちの前を走り抜けた時コソコソっとなにか言われた気がした。
きっと風でスカートがめくれたり髪が凄いことになっているんだろうが、
今は気にしていられない。
こんなにも急ぐ理由が、私にはある。
全速力でひたすら走り、やっと校門に着いた。