【短】夏色ストロベリー
「ショウタ…ごめんね」


「何でお前が誤るんだよ~」



そう言ってショウタはあたしを抱きしめた。


見学者用の屋根がついたプールサイドから、みんなの泳いでる姿を見る。


正直、憧れなんだ。


あたしだって泳ぎたい。


泳いでみたい。



「ねぇ…ショウタ?」


「ん?」


「あたし…泳いでみたいな」


「できんの?」


「…できない」



だよねぇ…泳げないのに、泳ぎたいとか…ありえないよね…



「じゃなくて、水着着ることできんの?ってこと」


「…わかんない」

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