形なき愛を血と称して。【狂愛エンド】

「僕は、君を愛してしまった」

愛されずとも、愛せる心は、一方的に気持ちを押し付ける。

嫌だと何度言われようとも、やめてと何度叩かれようとも、許してと何度乞われても。

血まみれの行為は、続けられる。

彼女の口腔を真っ赤に染め上げ、血と唾液を喉元まで滴らせる。

むせ返るほど、吐き出されそうになるものなら、自身が呑み込む。血のまずさも、彼女の体液があれば甘く思えた。

酸欠により青くなる顔。ようやっと口を離そうとも、彼はまだ終わらせるつもりなどない。

「嫌われたなら、また愛してもらえばいい。心がダメなら、体を。体だけでも僕を欲してもらえば、もう拒絶出来ないよねぇ」


彼女の纏う白が、破かれたーー

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