K
少女Aの寝物語
☆
それはいつもの夜だった。
ふと体を起こし、苦しい苦しいと
もがく少年の背中を、
少女は優しくさすってあげる。
「僕はもうだめなんだ。」
少年がいつにもなく弱々しくそう呟いた時、
少女はため息にも似た息をついて口を開いた。
「王様の話をしてあげる」
少年は訳が分からないと訴えるような顔を見せ、
少女の言葉を待った。
それはいつもの夜だった。
ふと体を起こし、苦しい苦しいと
もがく少年の背中を、
少女は優しくさすってあげる。
「僕はもうだめなんだ。」
少年がいつにもなく弱々しくそう呟いた時、
少女はため息にも似た息をついて口を開いた。
「王様の話をしてあげる」
少年は訳が分からないと訴えるような顔を見せ、
少女の言葉を待った。