夜霧蝶舞~表裏の世界~
出会いは最悪
夜、街をうろつく歩く都市伝説と呼ばれる張本人。
―霧姫。
「つまんねェーのォ」
そう呟き、彼女はむやみやたらに武器を振り回す。
すると
ジャキーン
という音と共に人間が落ちてきた。
「にんげん?」
それはボロボロになったクラスの王子だった。
「ダッさっ!!」
心配しながら手当てをし毒をはく彼女。こうした姿からは霧姫には見えない。
だが…
「んー…だ、れ?」
起きて呟く彼に
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