夜霧蝶舞~表裏の世界~
―転がる私。
薬品まみれの黒く、暗い部屋。
タバコの香りが広がる私の…お父さん。
弱い私を
愚かな私を鍛えてくれているんだ。
そういいながら蹴ったお父さんに向かって話しかける。
「弱くて、弱くてごめんなさいっ」
何度も何度も何度も…
「強くなるから…」
だから、弱くてごめんなさいっ!!
私をもう蹴らないで…
「コイッ!!」
そういいながら
薬品まみれの部屋でおかしくなった父は、ついに私にてを出そうとした…
が、
「警察です!!」
突然来た男の人達が私の父を連れて消えた。