好きになった相手には大体相手がいるんです
だが・・・・

正直、今の戸田くんに私はどうしたらいいのか悩む。

実はまだ戸田くんに好きだと告白をしていない。

できるわけがない。

詩真のことが好きでたまらない戸田くんに告白したって

振られることはわかってるし、そんなことしたら

こうやって会うこともなくなってしまう。

だから

詩真を諦めた頃を見計らって告白するつもりだ。

ずるい女だって思われても仕方がない。

だって私は戸田くんが好きだから・・・・

雅臣と別れてでも彼がいいとおもったから・・・


「希さん・・・・」

肩を落としていた戸田くんが私を呼んだ。

「なに?」

「1%の可能性もないんですかね」

下手に励ましても結末は同じだろうから大丈夫だよとは言えず・・・

「・・・どうだろうね・・・」

曖昧な返事で言葉を濁した

「希さん・・・もうちょっと付き合ってくれませんか?」

大歓迎よ!と言いたい気持ちを抑え頷いた

戸田くんは覇気のない顔でフッと笑い頭を下げると

メニュー表を手に取りちらりと飲み物を見ると

呼び出しボタンを押した。

しばらくすると店員が注文を取りに来た。

戸田くんが生ビールを注文すると

「希さんもなにか飲みます?」とふってきたのでレモンチューハイを注文した。

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