好きになった相手には大体相手がいるんです
「おはようございます・・・」

かすれた声の戸田くんが頭をわしゃわしゃと書きながら私の前に現れた。

「お・・おはよう・・・」

良く眠れた?とか言おうとして思いとどまった。

そんな会話ができるような仲にはなってない!


戸田くんは私の座ってるソファーの下に座ると頭をソファーに載せるように

天井を見上げた。

「あ~~~ねむい~~~」

な・・なんなんだ?このくつろぎっぷりは・・・ここは君んちじゃないんだけど

しかもちょっとなんなの?Tシャツにボクサーパンツ姿!!!!

目・・目のやり場に困るんですけど!!!

「ね~~戸田くん?」

「ん?なんすか?」

「いやいやなんすかじゃなくて・・・その格好」

と言いながら指差すと戸田くんは「ん?」っといいながら
自分の今の格好を確認。

だが本人は別に?って顔で

「ああ~~すみません。ってかこのくらい希さん大丈夫でしょ?」

過去に彼氏がいたんだからと言いたげに戸田くんは言うが

私はあんたのことが好きで

しかも片思い中で・・・その片思い中の男性の下着姿とか

心臓に悪い・・・・・とは言えず

「はいはい・・・そうでしたね」

と大人対応せざるを得なかった。

しかも戸田くんはソファーの上の自分の着ていたシャツを取り上げたかと

おもうとそれを着るわけでもなく私の隣に座りシャツを自分の膝の上に乗せた。

もちろん服を着ようなんて言う気はさらさらなさそうだった。


しかもよ男の人って座ると股を広げるじゃないだから私の太ももに

戸田くんの生太ももが当たるのよ。

ちょっと!これ拷問?!

わざとやっているのか無意識なのかもう~~わかんないよ。
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