好きになった相手には大体相手がいるんです
「一人暮らしに門限はありませんから・・・」

失敗した…もっとかわいい言い方あるのに

きっと帰るって言うんだよね。

だがかえってきた言葉は

「じゃあ・・・座ろうか・・・」


驚きながらも

その場で腰を下ろすと悠木君は何度も小さな溜息をつく。

やっぱり私と一緒にいるの嫌なのかな・・・

仕方なく一緒にいてくれてるのかな?

門限ないとか言っちゃったからかな・・・

やっぱり帰った方がいいのかな・・そう思った時だった。

「詩真ちゃん・・・あのさ・・・希のことなんだけどさ・・」

「はい?」

ヤバい思いっきり声が上ずった。

「知ってる事全部教えてほしいんだけど・・・」

その目はとても真剣で話をしないと帰れない・・・そんな空気が流れていた。
 
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