好きになった相手には大体相手がいるんです
「え?!それマジ?」

お昼休憩はいつも社食なんだけど

今日は希を誘って近くのパスタ屋でランチ。

もちろん内容は

希と戸田君のデートの作戦だ。

社食でこの計画を誰かに聞かれでもしたら作戦がパーになる。

「一応私と3人で食事って事にしたんだけど・・・
希は戸田君と2人でデートしたらいいなーって思ったんだけど・・・どう?」

私が勝手に考えた事を押しつけるのはと思って

確認をしてみたが・・・

「詩真~~~!!!もう!あんたって子はなんて友人思いなの?」

希に手をギュッと両手で握りしめられた。

いや・・・これ自分の為でもあるしね・・・とは言わないでおく。

「じゃあ・・・話進めるね。でもこれは極秘だからね。
私は当日まで行く気満々で話進めとくから・・・いい?」

希は大きく頷いた。
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