愛は呪縛
愛は呪縛
1
「お前さ、重い」
大輝くんの表情は冷たかった。
声も、眼差しも、何もかもが冷たい――。
いつも私に微笑みかけてくれる彼からは、今の事態が想像できなくて。
信じられなかった。
優しい大輝くんは消えてしまって、今私の目の前にいる彼は…。
「別れようぜ」
別人のようだった。
< 1 / 19 >
メニュー
1