愛は呪縛
首を傾げて問えば、彼は笑みを消した。
そして、真剣な眼差しで――。
「お姉さんの全てを俺のものにしたいから」
「え……」
それは、どういう意味?
怖いくらい真剣な瞳の奥の本心がわからない。
探るように見つめていたら、彼は微笑してチロッと舌を出した。
「なんて、冗談。これじゃ俺の方が重い奴みたいだよね。でも、お姉さんを気に入ったのは嘘じゃないから」
だから、と彼は続けた。
「俺と付き合わない?」
魅惑的な声が耳元に迫る。
「そ…そんな、の…」
「ダメ?身体の相性はバツグンみたいだけど?」
「きゃ…!」
抱きしめられながら二人、ベッドに倒れ込む。
「ごめんね、付け込むようなことして。けど……どうしても欲しかったんだ。お姉さんとのツナガリ」