愛は呪縛
大学の昼休み、私は彼氏の大輝くんと一緒にお弁当を食べる。
大輝くんとは高校の頃から付き合ってて、大学も同じ。
少しでも大輝くんと一緒にいたくて同じ大学を受験した私は、見事合格して楽しいキャンパスライフを送っていた…のに。
今日もいつものように私の手作りお弁当を食べていた大輝くん。
「今日は大輝くん、五限まであるんだよね?」
「ああ…」
「私は四限で終わりだから、待ってるね」
「ああ…」
何かあったのか、さっきから上の空だ。
「あ、味どうかな?今日はね、卵に――」
「なあ、ゆのか」
「ん?なに?」
「お前さ、重い」
え…?
「お前といると疲れるんだわ」
「だ、いき…くん…?」
それは…。
「じょ…冗談…?」
「なわけねーだろ」