君と過ごした100日間。


………。



「……い。…ーい。希!!!!!」



ん………誰?

ってかここどこ?

こう……え……ん?



「ったく……暇だからってこんなとこで寝てるとかバカだろ。」



ぼーっと今私に話しかけている人の顔を見てた。



誰だ?この人……。

………。

………。



「郁哉!」

「まだ寝ぼけてたのか?」



ゆっくりと体を上げた。

思いっきりベンチで横になって寝てたみたい……。



確か暇になったからケータイゲームしてて───

んーっと……。

記憶ないや……。



「俺が来てなかったらどーなってたことやら。」



……多分このまま夜まで放置……かな?



「郁哉……もう帰ったんじゃなかったの?」

「そーいえば希どーしてんだろなーって気になったから来てみたらぐっすり寝てたから……。」

「寝顔……見た?」

「見た。つーか見えた。なかなか可愛かったぜ。」



ニヤリと笑みを浮かべながら郁哉は言った。



可愛いだなんて……。

ってか寝顔見られてた。

恥ずかしい///



「おいおい。可愛いなんて海斗とやらに言われたことねーのか?顔真っ赤だぞ?」

「あ……真っ赤?いや……別にそういうわけではないけど………。」

「……初めてだな。」



ちょっとイタズラしてやったみたいな顔をする郁哉。



「……うん。」



仕方ないからほんとのことを言った。



「やっぱな。」



ぽんぽんと郁哉に頭を撫でられた。

その手があまりにも優しすぎて……少しだけドキっとした。
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