君と過ごした100日間。
第2章 夢
「ただいま!」
「おかえりー。遅かったのね。」
「あ……うん。友達に勉強教えてた。」
ママが学校行ってないこと知ったら何て言われるだろ………。
別に勉強しろってうるさいわけじゃない。
それに言われなくたって勉強ならしてる。
だって私には夢があるから。
恥ずかしくて誰にも言えないけどね。
「賢いからって浮かれてんじゃないわよね?医者になんてなれる訳ないんだからね。」
「……分かってる。」
そう………私はお医者さんになるのが夢。
昔私が病気になったときにお世話になった先生がとっても優しくて憧れだった。
それから私はお医者さんを目指した。
分かってる。
そんな簡単になれるもんじゃないって。
誰に言っても反対された。
『バカなの?そんなものなれるわけないでしょ?やめておきなさい。』
親って子供の夢を応援してくれるものじゃないの?
『希……それは無理でしょ?私たちと一緒にどこかで働こうよ!』
なんで無理って言うの?
誰もがこの夢を笑った。
だから……半分諦めつつある。