君と過ごした100日間。
「まぁいいや。んでなんの話しに来たんだ?」
………特に無いんだけど。
ただ郁哉に会いたかっただけ。
海斗と違う男の子の友達といろんな話がしたかった。
海斗とは気遣っちゃってなかなかいろんな私の話なんかできなかったからね。
「んー暇潰しかな?」
なんて笑いながら言ってみた。
「ほぅ………俺がそんなに暇人に見えると?」
冗談っぽく言う郁哉の顔……おもしろいな。
クスッと笑ってしまう。
「なっ……なんだよ。」
「いや…別に。」
それでもやっぱりニヤニヤしてしまう。
「ったく……んでどんな悩み事?」
ドキッとしてしまった。
悩み事の言葉で反応してしまった私。
「おっ。あるんだな悩み事。俺で良ければ聞いてやるけど?」
……いいこと言ってくれるね。
郁哉になら話してもいいかな?
私の夢の話……聞いてくれるかな?
やっぱり笑われちゃうかな?
でも……郁哉になら笑われてもいいかなって思えてきちゃった。
「笑わないでよ。実はね……私には夢があるの……。」
「ほぅ。何?イケメンな人と結婚したいとか?」
ちょっ………なによっ!
さっき優しい言葉言ってくれたと思ったら!
「バカっ!こっちは真剣だったのに!もういい!」
郁哉から顔を逸らす。
バカっ……。
ちょっと優しい言葉に期待してたのに……。
さっきまでおもしろく思えた冗談を言う郁哉の顔がちょっと憎らしく見えた。