君と過ごした100日間。
どう考えても不自然な笑顔。
まだ出会って少ししか経ってないけど郁哉の笑顔が不自然かどうかはわかるようになったつもり。
「ウソ……。」
「ほんとだよ………。」
ほら。
郁哉からさっきまでの笑顔がなくなった。
「ごめん……俺のことはあんまり聞かないでくれるか?」
あ………私やらかした?
郁哉のこと傷つけちゃった?
「あ……ごめん……。」
「いーのいーの。希は何にも知らねーんだから。」
郁哉はいっぱい私を勇気づけてくれたり優しくしてくれるけど私はそんな郁哉のこと何にも知らないんだな……。
それとほんとの郁哉の夢……何なんだろ……。
「でもいつか絶対話してやるよ。ただ今はまだ話せないんだ。」
「……いいよ。言いたくなかったら言わなくていい。」
「悪いな……。」
また……。
郁哉にこんな顔させちゃった。
ほんとは男の子が考えるものなんだと思うけど……。
私の夢……もう一つ増えた。
それは。
郁哉をずっと笑顔にさせること。
笑ってない郁哉の顔見るのはなんだか心が痛くなる。