君と過ごした100日間。


土曜日。

結局昨日は公園でずっとケータイゲームしてた。

今度は寝てないからね!

でも一昨日みたいに郁哉は昼からは来なかった。

なんだかちょっぴり寂しく感じた。



「麻実ー!行くよー!」


私は麻実を連れて公園に行った。

手を繋いで麻実が好きな歌なんかを歌いながらゆっくり麻実のペースに合わせてね。



「ついたよー。」

「わぁ!すべり台だぁ!!」



公園につくとすぐ麻実は走ってすべり台の階段を上り始めた。



「よぉ。来たな。」


ふふ。

この声は………。


いつものベンチにいつもの笑顔の郁哉がいた。



「麻実ー。おいで。」



一度すべり台を滑りきったところの麻実を呼んだ。


「これが昨日言ってたおにぃちゃんだよ。」

「よろしくね。麻実ちゃん。」



なんだか小さい子と話す郁哉って変な感じ。

吹き出しそうになっちゃった。


「おにぃちゃん!まーちゃんと遊ぼ!」


麻実は早速郁哉の手を引っ張って座ってる郁哉を連れ出した。


麻実のお目当てはブランコ。


郁哉の手を握ったまま、走りまわる麻実。



「ごめんね。麻実ちゃん。俺あんまり走れないんだ。」


傷つけないように言って郁哉はそっと麻実から手を離した。



「先に行ってて。すぐ行くから。」

「うん……わかった………。」



郁哉……走れないの?
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