君と過ごした100日間。


郁哉の言葉に納得した麻実は1人で砂場に行って遊び始めた。


私は郁哉といつものベンチで2人きり。



「ごめんね。動きまわしたりしちゃって。」

「あー。小さい子ってあんなもんだろ?つーかお前あれくらいのこと負担に思ってたのか?」



………。

その通りだと首を縦に振った。


「小さい子は動き回るもんなの。んで姉はそれにつきあってやんないといけないの。それで勉強の邪魔だとか思ってやんな。麻実ちゃんがかわいそうだ。」



う………。



「そうだよね……。ダメな姉だよ……私は。」

「今分かったんだ。これから変えていけばいいさ。」



時々言ってくれるこの優しい一言にドキッとしてしまう自分がいた。



「ありがと。いろいろ教えてくれて。」

「こちらこそ。俺の夢を叶えてくれて。」


え………?



「今なん……「おにぃちゃん!もういい?」」

「おう!またやるか!」



私の話を聞かないで郁哉はまた麻実のところへ行った。

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