君と過ごした100日間。
「わ……わかったよっ!ずっといるからっ!」
「分かればいいんだー。」
いつもかっこつけたりクールなことするくせに今日はイタズラ度が増してる気が………。
「でもまぁ…ちゃーんと勉強教えてもらうためにも希には帰ってもらった方がよさそうだな。」
「え……いいの?」
「いいのって……俺、そこまで強制したくねーし。まぁあれは冗談だよ。」
………別に冗談でなくてもよかったのに。
って何考えてんのっ!
冗談じゃないと教えるの下手なのバレるでしょ!!!
「あ……そだね。郁哉がいいって言うんならそうしまーす。」
「っま、その分明日に期待してるからな。」
ニッと歯を見せてまたあのからかったような顔を見せてきた。
ゲッ。
余計にハードル上げちゃった?
ああ。
大変だ。
心臓がバクバクしてきた……。
「じゃーな。俺もそろそろ寝てねーと怒られるかもしんねーから。」
「あ、うん。」
ゆっくり歩いてもう一度郁哉の病室に入った。
「みつきちゃん……またね。」
「………。」
返事はなし……か。
ま、いっか。
「お大事に。」
それだけ言って部屋を出た。