君と過ごした100日間。
「何の話してたの?」
ドキ………。
「いやぁ……たいした話じゃないよ?」
「ふーん。」
なによ。その怪しんだ顔。
「俺の悪口?」
「っぷ……。」
思わず吹き出しちゃった。
今の郁哉面白かった。
子供みたい。
「え……まじで?」
「まぁ……ね。」
「っち。」
本気で怒った感じで舌打ちをされた。
「そ………そんなに怒らなくてもいいでしょ?」
「だって希が俺の悪口言うからだろ?」
ほんと怒りっぽいんだね。
「ウソだよ。ほんとにたいしたことじゃないし郁哉の話じゃないから。」
よし………このまま行けばさっきの話はなかったことになる。
「だったらいいけど……。」
そんな子供みたいな郁哉ほんと面白い。
「そんなことよりさ。さっきの勉強の続きしたい。」
……勉強があまり出来てない割にやる気はあるんだね。
あ、でもそっか。
中学からずっといるんだもんね。
「いいよ。じゃあ用意するね。」
「やった。よろしく希先生。」
あ、分かった。
なんかさっきから変だったんだ。
「………ねぇ。その『希先生』ってのやめない?」
「どうして?」
「なんか……恥ずかしい。」
急に呼ぶから変な気持ち。
「ヤダ。だって勉強教えてくれるんだから希先生だろ?」
「………。」
………まぁそうなんだけど。
先生だなんて……そんな立派なものじゃないし。