君と過ごした100日間。
第5章 変化
次の日もその次の日も。
毎日私は病院に行って希先生と呼ばれる。
でもその時間が終われば郁哉とずっと話す。
もちろん今日も……。
「ふぅ……じゃあここまでね。」
「希。学校ってどうしてんの?」
いきなりの質問に戸惑う。
そう言えばこんな生活が当たり前になってきてすっかり学校のことなんて忘れていた。
「……ずっと休んでる。」
「俺はさ。希と話せるからいいけど、授業ついていけるの?」
「大丈夫だよ。家でも勉強ならできるから。」
そろそろ行かないとまずいよねっていうのはわかってるんだけどね。
どうしても学校には行けない。
海斗がいるから?
どうしてだかわからない。
海斗………。
今ごろ新しい彼女と仲良くやってるのかな?
「ふーん。希ってプライド高いんだな。」
「……どうして?」
「だってそーだろ?ずっと海斗の自慢してたから合わせる顔がないんだろ?それにまだ海斗のこと好きなんじゃねーの?だから会いたくない……とか?」
………私の思ってることはすべてお見通し……か。
「………そうだよ。まだ……好きだよ。」
「はぁ……ほんとバカだな。」
ため息に呆れ顔。
だって本当のことなんだもん。
「っま……希がそれでいいんならそれでいいけど?ただ俺はそれで海斗と付き合えても応援はしねーから。」
「………分かってるよ。別に郁哉に応援なんてしてほしくない。」