君と過ごした100日間。


「よかった……断られるかと思った。もう振ったりしないから。大好きだよ。希。」



なんだろ…。

この気分が晴れない感じ。

いつもの海斗なのに。

優しい、嬉しいこと言ってくれてる海斗なのに。

やっぱり何かが足りない気がする。



「どうかした?」

「う…ううん。何でもない。」

「んじゃ今日放課後どこか行こ。どこがいい?」

「う…う……ん。」



今行きたいのは……どこ?

前はあんなに海斗といろんなとこ行きたかったのに。

今はどこも思いつかない。



『 なかなか可愛かったぜ。』



郁哉に……会いたい。


そのことばかりが頭の中を巡る。


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