君と過ごした100日間。



………そっか。

気分が晴れない理由。

わかった気がする。



「やっぱり、ごめん。」

「え?」

「前みたいには……戻れないよ。」



そう。

いくら頑張ってあの頃にはもう戻れない。


確かに、楽しかった。

何を作ってもおいしく食べてくれるし、何をプレゼントしたって喜んでくれる。


記念日には必ず会って何かしていたし、そんなんだからケンカなんてしてない。


でも……私海斗に気を遣ってた。


嫌われないようにってね。





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