君と過ごした100日間。
でも……それって本当に幸せなの?
私のことを思って怒ってくれて、私だって言いたいこと言って。
それが原因になってケンカしたってすぐに仲直りできる。
どこにも行けなくたって、ただ会えるだけで笑顔が出る。
どうでもいいと思ってたって、話せなくなった瞬間奈落の底に突き落とされたんじゃないかって思うくらい悲しくなる。
そんな人がいてくれる方が……幸せなんじゃないかって…気づいちゃった。
「………やっぱ…怒ってる?それとも嫌いになった?」
「いや……嫌いになんかなってない。」
「……じゃあどうして!?」
「………。」
「希?」
「私……行かないと。」
私は質問に答えないで海斗の横を通った。
そして下を向き早足で病院まで向かった。
、
ごめん海斗。
海斗のことは好きだよ。
あんなに幸せだって思ってた日々、忘れられるわけないもん。
でもね。
あの頃には決して戻れない。
海斗以上に……好きな人ができたみたい。
「ごめんっ!遅くなって……。」
「おっせぇ!早くしろ!」
郁哉のことが。