Wildcat~この愛をあなたに~
卑怯でもなんでもいい溢れてくる雫はとまらない
「泣いてません」
横から聞こえるため息
レンジローバーを路肩に停め優しく頭を撫でてくれた
「おまえさ不器用なんじゃねぇの
彼氏?つーのにも可愛くないって思われたんだろ」
「えっ···」
そういえば私はなに一つ彼に甘えたことなどなかった
「やっぱ図星か
奴に甘えられないくせに俺には甘えてくんだなおまえ」
言葉に詰まる
だってなんだか一希さんといると落ちつくから
「···」
「まぁおまえには一生かかっても俺はおとせない今のおまえじゃな」
「うっ···」
「俺が好きなのは余裕なんてない奴じゃない
それに手のかかる弱虫でもない」
私はあまりの言われように車から降りようとした
「また逃げるのか?
行く場所ないんだろ
それにあんな荷物うちに置いとくつもりか?」
「一希さん
今日だけ一緒にいてください」
「最初から素直に言えばいいんだよ」
車はまた夜道をはしりだす
「帝さんとはどういう?」
「恋人」
「へっ?」
私があまりにも変な顔をしていたのだろう一希さんが声をだして笑う
「に見えるか?」
「はい?」
「おまえって本当に冗談つうじないな
ダルマみたい」
子供っぽい一希さん
「ダルマって」
ふと見た腕には蜥蜴だろうかタトゥーがある
「なんだよ」
「蜥蜴ですか?」
「まあな願掛けみたいなもんだ
昔なあいつと一緒にいれたんだ」
この場合のあいつは女性をさすのだろうか
「えっと」
「今は別れたけどな
どうしようもない奴だった
毎日薬漬け施設からは逃げだす
別れたって聞こえはいいんだけどな正しくない
聞きたいか?」
私は首を振った
なんか聞いたらいけない気がする
「いえ」
でも一希さんは遠くを見ながら言う
「俺を呪いながら死んだ
だから願掛け
あいつが来世で幸せになれるように同じ場所にいれた
さてと飯いくぞ」
着いたのは何の変哲もないファミレス
私はついいらない想像をして震えてしまった
「怖いか俺が?」
必死に首を振ろうとしたけどままならない
「怖いです」
「正直だなおまえ
どうする?このまま俺といたい?
イヤなら帝に連絡いれる」
「怖いけど知りたいですもっと」
「ちょい待ち帝からだ」
「もしもし一希?
店長が店長が」
「ん?」
「いなくなった
もしかしたらまたヤバいことになってるかも」
「帝」
「今のとここっちに被害はないけど」
一希さんはちらりと私を見る
「行きます」
「泣いてません」
横から聞こえるため息
レンジローバーを路肩に停め優しく頭を撫でてくれた
「おまえさ不器用なんじゃねぇの
彼氏?つーのにも可愛くないって思われたんだろ」
「えっ···」
そういえば私はなに一つ彼に甘えたことなどなかった
「やっぱ図星か
奴に甘えられないくせに俺には甘えてくんだなおまえ」
言葉に詰まる
だってなんだか一希さんといると落ちつくから
「···」
「まぁおまえには一生かかっても俺はおとせない今のおまえじゃな」
「うっ···」
「俺が好きなのは余裕なんてない奴じゃない
それに手のかかる弱虫でもない」
私はあまりの言われように車から降りようとした
「また逃げるのか?
行く場所ないんだろ
それにあんな荷物うちに置いとくつもりか?」
「一希さん
今日だけ一緒にいてください」
「最初から素直に言えばいいんだよ」
車はまた夜道をはしりだす
「帝さんとはどういう?」
「恋人」
「へっ?」
私があまりにも変な顔をしていたのだろう一希さんが声をだして笑う
「に見えるか?」
「はい?」
「おまえって本当に冗談つうじないな
ダルマみたい」
子供っぽい一希さん
「ダルマって」
ふと見た腕には蜥蜴だろうかタトゥーがある
「なんだよ」
「蜥蜴ですか?」
「まあな願掛けみたいなもんだ
昔なあいつと一緒にいれたんだ」
この場合のあいつは女性をさすのだろうか
「えっと」
「今は別れたけどな
どうしようもない奴だった
毎日薬漬け施設からは逃げだす
別れたって聞こえはいいんだけどな正しくない
聞きたいか?」
私は首を振った
なんか聞いたらいけない気がする
「いえ」
でも一希さんは遠くを見ながら言う
「俺を呪いながら死んだ
だから願掛け
あいつが来世で幸せになれるように同じ場所にいれた
さてと飯いくぞ」
着いたのは何の変哲もないファミレス
私はついいらない想像をして震えてしまった
「怖いか俺が?」
必死に首を振ろうとしたけどままならない
「怖いです」
「正直だなおまえ
どうする?このまま俺といたい?
イヤなら帝に連絡いれる」
「怖いけど知りたいですもっと」
「ちょい待ち帝からだ」
「もしもし一希?
店長が店長が」
「ん?」
「いなくなった
もしかしたらまたヤバいことになってるかも」
「帝」
「今のとここっちに被害はないけど」
一希さんはちらりと私を見る
「行きます」