Wildcat~この愛をあなたに~
一希さんと会社に行ったらきっと彼氏疑惑が浮上してしまう
ダメダメそんなことになったら大変なことになる
一希さんを慌てて引き止めようとして腕を引っ張ろうとして前のめりに転びそうになる
「ったく朝からなにやってんだよおまえ
シャワーくらい浴びてもいいだろ?」
受け止めてくれた一希さんに無言で頷く
どうしようドキドキしてとまらない
でもちゃんと言わなきゃ
「一希さん」
「だからなんだよ?」
「おはようございます」
「はあ?」
ですよね···やっぱり言えない
送ってかなくていいなんて言えない
「いやあのいいお天気ですね」
「バカ?曇ってるじゃん普通に
つーかもういいか?
いいかげん手はなせよ」
えっ?私どさくさに紛れて一希さんの手をつかんだままだった
「あっはい」
けっきょく言えなかった
しかたなく顔を洗って支度をして待つことにした
しばらくして一希さんが戻ってきた
引き締まった体には痣がいくつか浮かんでいてって···
ソファーにひっかけていたシャツをすぐに着てしまった
それから車の鍵を取る
「やっぱり一緒にいくんですね」
「いかないでどうする?
おまえ運転できるのか?
あの車300万は楽にいくぜ?」
「うっ···」
しかたなく私は降参の白旗をあげた
「つーかおまえこのまま居座る気か?」
「今日中にはどうにかしますよたぶん」
自信なんてなにひとつなかった
玄関から外に出ると確かにどんよりとした雲がたれこめていて今にも雨が降りそうだった
一希さんの車に乗りとりあえず会社近くで降ろしてもらった
でも最悪なことに社内でも1、2を争うであろう噂好きおばさんにみつかってしまう
「美空ちゃんおはよう
あら~いいわね
あれでも変ね~美空ちゃんには槙さんがいるのに
まさか二股?若いっていいわね」
あろうことか一希さんは車から降りて普段ぜったいみせないであろう好青年な笑顔で言う
「柏木一希です」
「ちょっと」
「あらまあまあこちらこそよろしくね~」
おばさんが去っていくと一希さんは笑いだす
「笑ってる場合じゃないですよ」
「いいんじゃねえの
おまえも楽だろ
じゃあな」
あっ···そっかじゃあなはサヨナラじゃないんだよね
「···今日は帰っていいですか?」
なに言ってるんだろ私
「おまえの荷物があるうちはいいんじゃねぇの
昨日みたく暴れなければ」
暴れるって···
「はい···」
「なんだよ」
元気だせよって言われて軽めのキス
ダメダメそんなことになったら大変なことになる
一希さんを慌てて引き止めようとして腕を引っ張ろうとして前のめりに転びそうになる
「ったく朝からなにやってんだよおまえ
シャワーくらい浴びてもいいだろ?」
受け止めてくれた一希さんに無言で頷く
どうしようドキドキしてとまらない
でもちゃんと言わなきゃ
「一希さん」
「だからなんだよ?」
「おはようございます」
「はあ?」
ですよね···やっぱり言えない
送ってかなくていいなんて言えない
「いやあのいいお天気ですね」
「バカ?曇ってるじゃん普通に
つーかもういいか?
いいかげん手はなせよ」
えっ?私どさくさに紛れて一希さんの手をつかんだままだった
「あっはい」
けっきょく言えなかった
しかたなく顔を洗って支度をして待つことにした
しばらくして一希さんが戻ってきた
引き締まった体には痣がいくつか浮かんでいてって···
ソファーにひっかけていたシャツをすぐに着てしまった
それから車の鍵を取る
「やっぱり一緒にいくんですね」
「いかないでどうする?
おまえ運転できるのか?
あの車300万は楽にいくぜ?」
「うっ···」
しかたなく私は降参の白旗をあげた
「つーかおまえこのまま居座る気か?」
「今日中にはどうにかしますよたぶん」
自信なんてなにひとつなかった
玄関から外に出ると確かにどんよりとした雲がたれこめていて今にも雨が降りそうだった
一希さんの車に乗りとりあえず会社近くで降ろしてもらった
でも最悪なことに社内でも1、2を争うであろう噂好きおばさんにみつかってしまう
「美空ちゃんおはよう
あら~いいわね
あれでも変ね~美空ちゃんには槙さんがいるのに
まさか二股?若いっていいわね」
あろうことか一希さんは車から降りて普段ぜったいみせないであろう好青年な笑顔で言う
「柏木一希です」
「ちょっと」
「あらまあまあこちらこそよろしくね~」
おばさんが去っていくと一希さんは笑いだす
「笑ってる場合じゃないですよ」
「いいんじゃねえの
おまえも楽だろ
じゃあな」
あっ···そっかじゃあなはサヨナラじゃないんだよね
「···今日は帰っていいですか?」
なに言ってるんだろ私
「おまえの荷物があるうちはいいんじゃねぇの
昨日みたく暴れなければ」
暴れるって···
「はい···」
「なんだよ」
元気だせよって言われて軽めのキス