あたしは君のラブティーチャー!
でも……陽とまた同じ学校がいいな。できることなら。
「お、大宙くん」
「ん?」
大宙くんが作業する手は止めずに返事をしてくれる。
あたしは、一呼吸置いて、思いきって聞いてみた。
「志望動機が不純なのって……ダメだと思う?」
「不純って?」
聞き返されて、言い淀むあたし。
陽と一緒の学校に行きたいなんて言えば、あたしが陽が好きなことがバレてしまう。
「と、友達!友達と一緒の学校に行きたいなぁーって!」
悟られないように繕ろった。
大宙くんは、あたしのそんな言葉を聞くと、何故か怪訝そうに眉を寄せて、正論を放つ。
「それは辞めた方がいいと思うぜ。自分の将来なんだから自分で決めないと。友達に合わせるばかりで、自分の身の丈に合わないような学校を選んじまったら絶対途中で折れちまうぜ」
「うっ……」