あたしは君のラブティーチャー!
それは、わかってる。わかってるもん。
だけど、どうせ陽への気持ちは届かないんだから、だったら側で見守るぐらいさせてほしい。
「……そう言うけどさ、大宙くんは、卒業しても天川さんと一緒にいたいとか思わないの?」
ぽそっとつぶやいたのが大宙くんにも聞こえたらしく、天川さんの名前を耳にした途端、大宙くんはみるみる顔を真っ赤にさせた。
「なっ、なんで天川が出てくるんだよ!」
「べっつにー」
驚きすぎたのか、大宙くんは履歴書をぐしゃっと力任せに握りつぶしてしまっていた。
あーあ、練習用とはいえ、せっかくちゃんと書いてたのに。
少し申し訳なくなり心の中で謝ると、大宙くんは二回ほど咳払いをして。
「もしかして、一緒の学校に行きたい友達ってのは、好きな男のことなのか?」
「!」
見事に図星をつかれ、今度はあたしが驚く番だった。