あたしは君のラブティーチャー!
失恋
いよいよやってきました、文化祭!
天候にも恵まれ、一般の人達もたくさん来校してて、まだ始まって1、2時間だというのに大盛り上がりを見せている。
「はーい。お次2名様、どうぞ中へ。どうか、ご無事で帰ってこられますように……」
これが受付であるあたしの決まり文句。
ふふふ、とわざと怪しい笑顔を浮かべると、お客さんである1年生の女の子二人組は少し顔を引きつらせて、真っ暗な教室の中へと入っていく。
「はい、お次は3名様ですね。もう少々お待ちください」
やっぱりお化け屋敷というのはどこも人気なのは同じらしく、他クラスが一目置くほどの盛況ぶりを見せている。
あたし達の教室の前には、なかなかの列ができていて、皆教室の中から時折聞こえてくる悲鳴にそわそわしていた。
「それでは、お次どうぞ」
叫び声を上げながら前のお客さんが出て行ったので、次の3名様を中へ案内していると。