あたしは君のラブティーチャー!





コンビニから近いところにある人気のない公園で、あたしと陽はブランコに乗りながら、チョコレートを頬張っていた。


「おいひー。やっぱ糖分摂取は大事だね」


「そうですね。勉強する時は甘い物が1番です」


2人で笑いあいながらチョコレートを食べているだけなのに、その相手が陽だというだけで、あたしはすごく幸せで。


こんなふうに2人きりで心置きなく話したのは久しぶりだったので、冬休みにあったこととか、最近のテレビの話とか、話題がどんどん溢れてくる。


それを全部話していると、どんどん時間は経っていき、いつの間にか空がオレンジ色になり始めていた。





「ごめん!こんな時間になっちゃって。早く帰って勉強したかったよね……」


「そんなことないですよ。僕も楽しかったし、良い気分転換にもなりました」


謝るあたしに、陽は優しく笑ってくれる。


その笑顔に癒されると同時に、少し寂しくもなる。



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