あたしは君のラブティーチャー!
あたしも、陽の真ん丸な目をメガネ越しに見据えて言った。
あくまでも、あたしのやり方というか考え方だけど、だからといって間違いでもない。
だから、陽にたくさんある中での1つの方法だと思ってもらえればそれでいい。
「なるほどです……。確かに、あんまり仲良くない相手から好きな食べ物やら何やら聞かれても、ちょっと怖いですもんね」
ふむふむとしきりに頷きながら、勉強熱心な陽は、あたしが言ったことをきっちりとメモをしていく。
そんな陽は、本当にまっすぐで真剣な目をしている。
そんな眼差しで見られたりでもしたら、今すぐにでも射抜かれてしまいそうだと、一瞬でも考えてしまうから不思議だ。
特別かっこいいってわけではないんだよね……。
でも、陽のこの純粋な目は嫌いじゃないんだよなぁ、あたし。
「? どうかしましたか?朔乃先生」
あまりにもあたしが見つめすぎていたからか、視線に気づいた陽が顔を上げた。
「あっ、ううん。何でもない!
ほら、また練習するから早く書いて!」
「はいっ」