あたしは君のラブティーチャー!
そんなことはないにしろ、とりあえず、こっちが勝手にデートだと思うぶんには問題ないよね!
「それなりに可愛くしていかなきゃ」
ベッドから起き上がり、あたしはクローゼットからお出かけ用の洋服を引っ張り出す。
ショートパンツ、ワンピース、スカート。
デートらしいといえばワンピースかスカートだけど、どっちがいいかなぁ。
というか、あたしは天川さんっぽい格好を目指したほうがいいのかな。
あたしの勝手なイメージだと天川さんは淡いピンク色。
対してあたしは、青とかモノトーンの色を好んで着ている。
……まあ、そこまで気にかける必要はないか。
女の子をリードする術さえ習得できればいいんだから。
というか、陽はデートに着ていけるようなオシャレな服とか持っているのかな。
失礼だけど、オシャレにお金をかけている印象がない。
【デートなんだから、かっこいい服で着てよね!】
あたしは慌てて陽にそうメールを送った。
洋服チェックもしておかないとね。
天川さんみたいなキラキラした人の隣に歩くんだから、恥ずかしくないように最低限の身だしなみをさせてあげるんだ。