✝真夜中の甘い蜜【瑠斗編】✝



「あー、君が緋香里ちゃん?私は理事長の夜桜です。さっきは妻が世話になったね。話すのを禁止されてしまったが、挨拶だけでもと来てみたんだが、入ってもいいかね?」



「あっ、ど、どうぞ」



「いやぁ、すみませんね。瑠斗がぶつかってしまったようで」



なんだかいい人みたい。さっきの人と同じこと言ってるし。
名前は夜桜っていうんだ。あれ?夜桜?



「いえ。あの、会長と苗字が同じなんですね」



「あぁ、あれは息子なんですよ。驚きましたか?」



「あっ、はい。あまり似てないので……。って、すみません失礼なことを言ってしまって」



「いえ、いいんですよ。瑠斗は妻に似てるんですよ。性格は似てませんが」



「あぁ、確かにそんな感じがします」



「おッと、時間がもうない。忙しいので失礼するよ」



「はい、ありがとうございました」



すごい家族だな~。カッコいい人だったし。
ちょっとだけだけど、楽しみかも。




< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop