オートマトン -Online- 推敲中
 薄暗い鉱山の壁の鉱石は、星空のようにキラキラと輝き、キャスケットとユイを柔らかく照らし出している。


本文

『やっほー^^
 ケガの具合どうかな?
 あせらずゆっくり治してね♪
 私はずっとここにいるから。
 太陽神界から愛をこめて。』


 結衣は胸の中がきゅうっとして、すごく嬉しくなった。

 自然と顔が綻んでいく。

(キャスケさん、大好き。今日はいい日だなぁ、美香にも会えたし浴衣も着れたし)

 味気ない病院のご飯でさえも、別にいいやと思えた。

(食べに来ているわけじゃなくて、怪我を治しに来てるんだし)

 2つ目の俵型のおにぎりを口に入れる。

 ゆっくり租借しながら、キャスケットと写った写真を見ていると、突然、「おおおお!」という声と共に、祥平がカーテンの向こうから身を乗り出してきた。
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