オートマトン -Online- 推敲中
「なんだそれ!パジャマじゃなかったのか?!」
勢いに押されながらも、その反応が嬉しくて結衣はニコニコ笑いながら言う。
「美香が持ってきてくれたの」
携帯を置いて、ゆっくり立ち上がる。
「ああ、今日は花火大会だからなぁ。まさか…これから行くのか?」
「ううん、今年は病院の中を、浴衣でカラコロする」
「そうか」
「なんか、ほっとしてない?」
「だって、花火大会すげー混んでんだもん」
「毎年一緒に行ってたのに、嫌いだったの?」
結衣の斜め上に、祥平のごまかすような笑顔が見えた。
「別に嫌いじゃないよ」
今日もラクロスの練習だったのだろうか。
それとも試合だったのだろうか。
見慣れたジャージ姿が、なぜか少し懐かしく感じた。
「じゃあさ」
祥平がいつもの笑顔になって、結衣に耳打ちする。
私たちを含め7人もいるはずの病室が、不自然に静かなことに気づいたらしい。
「病院の屋上に行こう。外だけど屋上なら出ても大丈夫だろ?」
「うーん、たぶん?」
時計の針はもうすぐ19時半をすぎる辺り。
勢いに押されながらも、その反応が嬉しくて結衣はニコニコ笑いながら言う。
「美香が持ってきてくれたの」
携帯を置いて、ゆっくり立ち上がる。
「ああ、今日は花火大会だからなぁ。まさか…これから行くのか?」
「ううん、今年は病院の中を、浴衣でカラコロする」
「そうか」
「なんか、ほっとしてない?」
「だって、花火大会すげー混んでんだもん」
「毎年一緒に行ってたのに、嫌いだったの?」
結衣の斜め上に、祥平のごまかすような笑顔が見えた。
「別に嫌いじゃないよ」
今日もラクロスの練習だったのだろうか。
それとも試合だったのだろうか。
見慣れたジャージ姿が、なぜか少し懐かしく感じた。
「じゃあさ」
祥平がいつもの笑顔になって、結衣に耳打ちする。
私たちを含め7人もいるはずの病室が、不自然に静かなことに気づいたらしい。
「病院の屋上に行こう。外だけど屋上なら出ても大丈夫だろ?」
「うーん、たぶん?」
時計の針はもうすぐ19時半をすぎる辺り。