オートマトン -Online- 推敲中
「あれ?」
『メッセージが1件あります』
オンライン専用のヘッドギアをはずしながら、結衣はパソコンの画面の点滅しているポストをクリックした。
「……うそ」
開いたメッセージに釘付けになる。
『アレキサンダー⇒ユイ』
見れば、昨日の23時にメッセージを受信していた。
「気づかなかった!」
もう二度と会えないと思っていた狩人、アレキサンダーからのメッセージ。
「もう、なんで受信に気づかなかったの。私のバカ」
結衣はうれしいやら悲しいやらで、涙ぐみながらメッセージを開く。
『コメント
久しぶり。『オートマトン -Online-』の解約が先月間に合わなくて、じつは今月までログインできるんだ。それで仕事が少し落ち着いたから、久々にログインした。
キャスケとは会えたよ。
ユイにも会いたかった。また近々ログインしようと思う。』
「また会えるの?」
ユイはコメントをもう1度読み返す。
(本当に、アレキサンダーさんからなんだ)
「よかったぁ、もう1度会えるかもしれない」
声が届かなくてもどかしい。
伝えたことがたくさんあった。
会えなくなってどんなに悲しかったか。
アレキサンダーがユイに言ってくれた言葉の数々がどんなに嬉しかったか。
涙ぐみながら、ユイは心が温かくなるのを感じていた。
最後に見たアレキサンダーの横顔が脳裏の浮かび上がる。
生まれたばかりの太陽のまぶしい陽光に照らされたコロナタの丘で、背中に背負った弓さえなければ、太陽王と見紛うばかりの姿だった。
威風堂々として自分の道を歩き続けた彼は、やはり一般プレイヤーから頭1つ分抜け出ていたのだ。
初心者や一般プレイヤーの身を守ってきた警備隊の元隊長。
(アレキサンダーさんがログインしてくれれば、ルークのこともなんとかなるかもしれない)
希望的な観測。
それでもいい。
アレキサンダーが太陽神界に戻ってきた。
『メッセージが1件あります』
オンライン専用のヘッドギアをはずしながら、結衣はパソコンの画面の点滅しているポストをクリックした。
「……うそ」
開いたメッセージに釘付けになる。
『アレキサンダー⇒ユイ』
見れば、昨日の23時にメッセージを受信していた。
「気づかなかった!」
もう二度と会えないと思っていた狩人、アレキサンダーからのメッセージ。
「もう、なんで受信に気づかなかったの。私のバカ」
結衣はうれしいやら悲しいやらで、涙ぐみながらメッセージを開く。
『コメント
久しぶり。『オートマトン -Online-』の解約が先月間に合わなくて、じつは今月までログインできるんだ。それで仕事が少し落ち着いたから、久々にログインした。
キャスケとは会えたよ。
ユイにも会いたかった。また近々ログインしようと思う。』
「また会えるの?」
ユイはコメントをもう1度読み返す。
(本当に、アレキサンダーさんからなんだ)
「よかったぁ、もう1度会えるかもしれない」
声が届かなくてもどかしい。
伝えたことがたくさんあった。
会えなくなってどんなに悲しかったか。
アレキサンダーがユイに言ってくれた言葉の数々がどんなに嬉しかったか。
涙ぐみながら、ユイは心が温かくなるのを感じていた。
最後に見たアレキサンダーの横顔が脳裏の浮かび上がる。
生まれたばかりの太陽のまぶしい陽光に照らされたコロナタの丘で、背中に背負った弓さえなければ、太陽王と見紛うばかりの姿だった。
威風堂々として自分の道を歩き続けた彼は、やはり一般プレイヤーから頭1つ分抜け出ていたのだ。
初心者や一般プレイヤーの身を守ってきた警備隊の元隊長。
(アレキサンダーさんがログインしてくれれば、ルークのこともなんとかなるかもしれない)
希望的な観測。
それでもいい。
アレキサンダーが太陽神界に戻ってきた。