オートマトン -Online- 推敲中
ラスボス、そして解放(後編)
雪は降り続いている。
ミッションを終えた戦士のパーティーを見送ると、ようやっとアレキサンダーが口を開いた。
「準備はいいか?そこの兵士に話しかけると、すぐに個人のミッションが始まってしまうから、終るまで会話はできなくなる」
「さっさとやろうぜ」
ルークが兵士の前に立つ。
それぞれも兵士の周りに集まって、話しかけ始めた。
アレキサンダーの言ったとおり、すぐにユイの視界が暗転しミッション3が始まった。
ユイの目の前にムービーが流れ始める。
シャテラリア城の閉ざされていた門が厳かに開き、中から港町で出会ったシャテラリア国第一部隊のサルマゴナが兵士を率いて姿を現した。
「―――サルマゴナさん、待ってください!城を見捨てるなんて!まだ中ではたくさんの仲間が戦っているというのに!」
「こうするしかないんだ!お前たちにとっては身を切られるような選択かもしれないが、この国の兵士をこれ以上、同士討ちさせるわけにはいかない」
サルマゴナは城門の内側に留まろうとする兵士たちを外へ連れ出し、制止の声も聞かずに城門を閉ざすレバーに手をかけた。
「ユイ、そこでなにをしている!!!」
サルマゴナは城門付近で立ちすくんでいるユイをみつけて声を張り上げた。
「なにがあったか説明しろだと?そんな時間はない!」
サルマゴナの行動を阻止するようにユイはレバーの前に立ちはだかる。
「そこをどくんだ!こうしている間にも…!!!」
サルマゴナの視線が城の中に飛んだ。
ユイはその緊迫した表情を見て、後ろを振り返った。
世界の希望と称えられる城とは思えぬほど、城の中は暗く荒れ果て、長い年月をかけて滅びた廃城のような雰囲気が漂っていた。
その奥では数名の兵士が、剣を振り回している。
あたかも近くに敵でもいるかのような動き、そしてその目はバーサーカーのごとく狂気を放っている。
サルマゴナは油断しているユイを横に突き飛ばし、レバーを1番下まで押し下げた。
城への入り口に上下から太い鉄の柵が飛び出し、大きな音を立ててわずかな隙間もなく入り口を閉ざす。
城門前は恐ろしいほどの静けさになった。
ミッションを終えた戦士のパーティーを見送ると、ようやっとアレキサンダーが口を開いた。
「準備はいいか?そこの兵士に話しかけると、すぐに個人のミッションが始まってしまうから、終るまで会話はできなくなる」
「さっさとやろうぜ」
ルークが兵士の前に立つ。
それぞれも兵士の周りに集まって、話しかけ始めた。
アレキサンダーの言ったとおり、すぐにユイの視界が暗転しミッション3が始まった。
ユイの目の前にムービーが流れ始める。
シャテラリア城の閉ざされていた門が厳かに開き、中から港町で出会ったシャテラリア国第一部隊のサルマゴナが兵士を率いて姿を現した。
「―――サルマゴナさん、待ってください!城を見捨てるなんて!まだ中ではたくさんの仲間が戦っているというのに!」
「こうするしかないんだ!お前たちにとっては身を切られるような選択かもしれないが、この国の兵士をこれ以上、同士討ちさせるわけにはいかない」
サルマゴナは城門の内側に留まろうとする兵士たちを外へ連れ出し、制止の声も聞かずに城門を閉ざすレバーに手をかけた。
「ユイ、そこでなにをしている!!!」
サルマゴナは城門付近で立ちすくんでいるユイをみつけて声を張り上げた。
「なにがあったか説明しろだと?そんな時間はない!」
サルマゴナの行動を阻止するようにユイはレバーの前に立ちはだかる。
「そこをどくんだ!こうしている間にも…!!!」
サルマゴナの視線が城の中に飛んだ。
ユイはその緊迫した表情を見て、後ろを振り返った。
世界の希望と称えられる城とは思えぬほど、城の中は暗く荒れ果て、長い年月をかけて滅びた廃城のような雰囲気が漂っていた。
その奥では数名の兵士が、剣を振り回している。
あたかも近くに敵でもいるかのような動き、そしてその目はバーサーカーのごとく狂気を放っている。
サルマゴナは油断しているユイを横に突き飛ばし、レバーを1番下まで押し下げた。
城への入り口に上下から太い鉄の柵が飛び出し、大きな音を立ててわずかな隙間もなく入り口を閉ざす。
城門前は恐ろしいほどの静けさになった。