オートマトン -Online- 推敲中
 5人が乗った気球が『ガマール沼』を越え、『メリーの草原』にやってきたとき、ルークが口を開いた。

「……会えるよ」

「そうかな?」

 ぱっと表情を明るくさせたユイを見て、アレキサンダーもうなずく。

「会えると思うで」

「あれ?関西弁、出ちゃってるけど?(笑)」

 ユイがアレキサンダーを見上げる。

「ユイがずっと気になってたこと言うからやろ?(笑)」

「アレくんもやっぱり、それ気になってたんだ(笑)」

「キャスケさんもなの?」

 ユイの言葉にキャスケットはうなずいてからルークを見つめる。

「それにしても、まさかルークが1番最初に言うとはね。正直言って、ルークは嫌がるだろうと思ってたのに」

「ここに何をしにきたのか、やっと分かったから」

「え?」

「……別に」

 ルークは首を振ってから、しっかりとみんなを見据える。

「楽しければいいと思うんだ。リアルで逃げたくなるような事が起きたときに、その現実と向き合う力や知恵になるような楽しい思い出を、俺たちは、これからたくさん作る必要があると思う」

 気球は『メリーの草原』を越えて、『トルーワ火山』のモクモクとあがるガスの横を通り過ぎていく。

「会いたいけど、そんなことできるのかな?」

 ミリンの言葉にユイは答える。

「このまま終わりなんて嫌だよ!」
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