オートマトン -Online- 推敲中
「キャスケさんとアレキサンダーさん、ミリンさんにルーク。昨日ね、ひさびさに太陽神界で会ってみんなで遊んだんだ。それで、絶対にリアルで再会しようって約束したよ」

「ぬおーっ!」

 洋子が感嘆の声をあげると春奈も目を見開く。

「それってすごそうだね」

「でも結衣、彼氏は平気なの?結衣がオンラインの人と会っても」

 美香の言葉に結衣は、言葉を濁す。

「どうだろう。祥平にはオンラインゲームやってることさえ、言ってないから」

「そっかー。明日は?クリスマスだけど、会うの?」

「ううん、祥平忙しいから次に会うのは、1月1日。日の出をね、見に行くんだ」

「いいなぁ。好きな人と新年最初に会えるなんてうらやましい」

 春奈が夢見るように言い放った。

「みんなはどうするの?」

「私は明日彼と会うよ」

 美香が少し照れながらそういうと洋子が口を尖らす。

「わたしは来年公務員試験受けるから、明日は勉強!」

「春奈はもう就職決まったんだよね」

 美香がそういって矛先を変える。

「決まったよ」

 春奈は顔の下で小さくピースする。

「結衣ちゃんはまだリハビリ続けるの?」

「私は―――」

 ここ数ヶ月ずっと考えていた。

 もう前のようになんでも仕事を選べる体ではなくなってしまったけれど、そんな体と引き換えに、やりたいことが見つかっていた。

「―――1人でも多くの人が、元気に過ごせるような手伝いがしたいんだ。だから、来年はリハビリやりつつ、できることからいろいろ探してみるつもり」

 奥からシェフがタイミングを見計らって、飲み物と前菜を運んできた。

「よーし!!乾杯しよっか」

 洋子の言葉に春奈がうなずき、美香が続ける。

「結衣の回復に。それに、4人の友情と未来に」

 皆がグラスを持って近づけ、声をそろえる。

「「「「かんぱーい」」」」
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