オートマトン -Online- 推敲中
リアルフレ
総合大学のキャンパス。
文系と理系の校舎の間には大きなグラウンドと噴水のある芝生が広がっている。
その芝生の上、直に腰を下ろして4人の女学生が輪になってお昼ご飯を食べていた。
「2限目(11:05~12:35)の授業がないと、芝生がすいてるうちに来れていいね」
長い髪が緩やかに波打っている春奈がご機嫌な調子でいうと、隣でタコウィンナーを口に頬張りながらショートヘアの洋子がうなずいた。
「大学4年になるともう、ほとんど授業ないからねぇ。」
「私なんてもう今期、授業1つしかとってないから1週間ぶりだよ」
洋子の隣の美香がそう言いながらきれいに笑った。穏やかな初夏の風が、表参道の美容院に行ったばかりのセミロングの髪を梳くように流れていく。
「結衣は?」
美香の言葉に結衣が小さくかぶりついていたサンドイッチから口を離した。
「ん?…なに?」
「またぁ」
結衣の反応に洋子が眉間に皺を寄せ言う。
「もうみんな聞いてよ、結衣ちゃん最近いつもこんな調子で、1人の世界に入ってばっかりなんだよ。春ちゃんと美香ちゃんは知らないと思うけど、わたし、結衣ちゃんと同じ授業をとってる数多くて、最近出席も代わりに取らされてるんだから!まあ、ついでだからいいんだけどさぁ!私は心配だよ!」
春奈が小さな女性らしい手のひらで、結衣の手を掴んだ。
「結衣ちゃん何かあったの?悩みがあるなら聞くよ?もしかして……バイトのこと?」
春奈の言葉に結衣は自分で表情がこわばるのを感じた。
文系と理系の校舎の間には大きなグラウンドと噴水のある芝生が広がっている。
その芝生の上、直に腰を下ろして4人の女学生が輪になってお昼ご飯を食べていた。
「2限目(11:05~12:35)の授業がないと、芝生がすいてるうちに来れていいね」
長い髪が緩やかに波打っている春奈がご機嫌な調子でいうと、隣でタコウィンナーを口に頬張りながらショートヘアの洋子がうなずいた。
「大学4年になるともう、ほとんど授業ないからねぇ。」
「私なんてもう今期、授業1つしかとってないから1週間ぶりだよ」
洋子の隣の美香がそう言いながらきれいに笑った。穏やかな初夏の風が、表参道の美容院に行ったばかりのセミロングの髪を梳くように流れていく。
「結衣は?」
美香の言葉に結衣が小さくかぶりついていたサンドイッチから口を離した。
「ん?…なに?」
「またぁ」
結衣の反応に洋子が眉間に皺を寄せ言う。
「もうみんな聞いてよ、結衣ちゃん最近いつもこんな調子で、1人の世界に入ってばっかりなんだよ。春ちゃんと美香ちゃんは知らないと思うけど、わたし、結衣ちゃんと同じ授業をとってる数多くて、最近出席も代わりに取らされてるんだから!まあ、ついでだからいいんだけどさぁ!私は心配だよ!」
春奈が小さな女性らしい手のひらで、結衣の手を掴んだ。
「結衣ちゃん何かあったの?悩みがあるなら聞くよ?もしかして……バイトのこと?」
春奈の言葉に結衣は自分で表情がこわばるのを感じた。