オートマトン -Online- 推敲中
「え?わたし今230Goldしかもってない。船のチケットで使っちゃったの」
「そうなの。じゃあ、ちょうどいいから、あれ倒してお金稼いじゃいましょ」
女が杖で示した先には、いつの間に出現したのか、甲板の上で巨大なカニがハサミを持ち上げていた。
「大きい!!!」
ユイがそう叫んだとき、カニの足元に倒れたままだったレギンスの男の姿がふっと消えた。
「あいつ、やっとログアウトしたようね。これで戦いやすくなったわ。がんばってね、からくり士さん。私が援護してあげるから、オートマトンがなくても、あのくらいのモンスターなら倒せるはずよ」
「はいっ」
ユイは腰にさしていた短剣を両手に1本ずつ構えて、巨大なカニに向かって駆け出した。
振り下ろされる重そうなハサミを避け、背後に回りこみながら甲羅にきりつける。
「うわぁ、体が軽い」
ユイは走り出してすぐに戦いが楽なことに気づいた。宙を飛ぶように軽くなった体で、カニからの攻撃もすばやくよけられるし、その短剣はいつもとは比べ物にならないくらい切れ味がよく、硬い甲羅も難なく切り裂ける。こんなにレベルが上の相手、いつもならあっという間に倒されてしまうのに。
突然、カニの体に光る縄が張り付いた。
「弱体魔法で動けなくしたから全力で攻撃して!」
すっかり勢いづいていたユイは、女の声と同時に反応する。
昨日、初心者エリアで覚えたばかりの短剣の技をすかさず発動した。
瞬時に、甲板の上に大きな竜巻が発生し、ゴウゴウと音を立てながらカニを包み込んだ。
そして、竜巻が掻き消えると同時に、カニは巨大な体をドシーンと甲板に横たえた。
「そうなの。じゃあ、ちょうどいいから、あれ倒してお金稼いじゃいましょ」
女が杖で示した先には、いつの間に出現したのか、甲板の上で巨大なカニがハサミを持ち上げていた。
「大きい!!!」
ユイがそう叫んだとき、カニの足元に倒れたままだったレギンスの男の姿がふっと消えた。
「あいつ、やっとログアウトしたようね。これで戦いやすくなったわ。がんばってね、からくり士さん。私が援護してあげるから、オートマトンがなくても、あのくらいのモンスターなら倒せるはずよ」
「はいっ」
ユイは腰にさしていた短剣を両手に1本ずつ構えて、巨大なカニに向かって駆け出した。
振り下ろされる重そうなハサミを避け、背後に回りこみながら甲羅にきりつける。
「うわぁ、体が軽い」
ユイは走り出してすぐに戦いが楽なことに気づいた。宙を飛ぶように軽くなった体で、カニからの攻撃もすばやくよけられるし、その短剣はいつもとは比べ物にならないくらい切れ味がよく、硬い甲羅も難なく切り裂ける。こんなにレベルが上の相手、いつもならあっという間に倒されてしまうのに。
突然、カニの体に光る縄が張り付いた。
「弱体魔法で動けなくしたから全力で攻撃して!」
すっかり勢いづいていたユイは、女の声と同時に反応する。
昨日、初心者エリアで覚えたばかりの短剣の技をすかさず発動した。
瞬時に、甲板の上に大きな竜巻が発生し、ゴウゴウと音を立てながらカニを包み込んだ。
そして、竜巻が掻き消えると同時に、カニは巨大な体をドシーンと甲板に横たえた。