オートマトン -Online- 推敲中
「回復役はありがたいね。さぁ、つぎつぎ。言い方ももっと工夫してみたら?」

「工夫?……じゃあ、こんなのはどうかな。―――兵士さん困ってるから、みんなでドラゴン倒しちゃうぞ☆」

「痛い子みたいになってるぞ!!(笑)それじゃ、誰も来ないだろ!(笑)」

「分からないよ?」

「来ないと思う」

 アカネまで笑いながら否定したとき。

「倒しちゃうぞ☆」

 男の声でそう返ってきた。

「「「きた!!!」」」

 ユイたちがばっと振り向くと、赤いレギンスの魔法戦士が立っていた。

「げっ」

 ユイの反応にルークが肩をすくめながら近づいてくる。

「なんだよ、納得いかないな、その反応。俺は入れてくれないわけ?」

「あんたはドラゴン倒す必要ないでしょ!」

「俺、実はミッション何にもやってないんだよね」

 ルークには尻込みする様子はまったくない。

 一方ユイにも、共に命を懸けてコロナタを倒したことで、少なからず仲間意識が芽生えていた。

「ミッション進めたいの?」

 PKされた苦い経験も薄れ、結衣は気づけばそう問いかけていた。

「ミッション自体は別に興味ないけど、おまえといればレアモンスターと戦えるかもしれないからな」

 鼻歌交じりに言うルークを尻目に、エプロンの男はすくっと立ち上がった。

「よし、4人いればドラゴン討伐には十分だな」
< 49 / 197 >

この作品をシェア

pagetop