オートマトン -Online- 推敲中
「勝ったぁ」
ユイに一度微笑みかけてから、女は倒れたカニに近づき、甲羅の一部を切り取った。それをユイに渡す。
「これをお店で売れば、オートマトンの修理費ぐらいにはなるはず」
「ありがとう」
あのカニのように甲板に倒されたときは、本当に今日は最悪の日だと思っていたのに、いまは天に昇るほど気分は高揚し、とてもワクワクしていた。
「わたし初めて誰かと組んで敵と戦ったんです。アルメェールは仲間だけど、私が操ってるから結局、1人と同じで。だからいますごく楽しいです。あの、わたし、ユイです。見てのとおり、前衛のからくり士、レベルは7。本当は8だったんですけどさっき倒されたら下がっちゃって」
「私は後衛の回復魔道士、キャスケットよ。67レベル。よろしくね」
二人で微笑みあったとき、入港の汽笛が甲板に響いた。
進路の先には、初めて見る大陸が広がっていた。
キャスケットとユイは船先に並んで立った。
「うわぁぁ」
青や白や赤の星が瞬く夜空の下。
静かな大海のど真ん中に悠然と現れた大陸を見て、ユイは感動の言葉を上げる。
「あれが太陽神界最大の大陸、私とは比べ物にならないくらいの、強い冒険者たちが集う場所!」
「改めて見ると大きいわね」
「あああ!すごいワクワクする!」
まさにユイにとっては未開の地。
夜の闇の中を帆船の明かりと前方の大陸から突き出た港町の明かりだけで見るこの光景は、冒険者の心をくすぐってやまない。
「はやくはやく」
「落ち着いて。桟橋に着くまであと5分ぐらいかかるから」
ユイに一度微笑みかけてから、女は倒れたカニに近づき、甲羅の一部を切り取った。それをユイに渡す。
「これをお店で売れば、オートマトンの修理費ぐらいにはなるはず」
「ありがとう」
あのカニのように甲板に倒されたときは、本当に今日は最悪の日だと思っていたのに、いまは天に昇るほど気分は高揚し、とてもワクワクしていた。
「わたし初めて誰かと組んで敵と戦ったんです。アルメェールは仲間だけど、私が操ってるから結局、1人と同じで。だからいますごく楽しいです。あの、わたし、ユイです。見てのとおり、前衛のからくり士、レベルは7。本当は8だったんですけどさっき倒されたら下がっちゃって」
「私は後衛の回復魔道士、キャスケットよ。67レベル。よろしくね」
二人で微笑みあったとき、入港の汽笛が甲板に響いた。
進路の先には、初めて見る大陸が広がっていた。
キャスケットとユイは船先に並んで立った。
「うわぁぁ」
青や白や赤の星が瞬く夜空の下。
静かな大海のど真ん中に悠然と現れた大陸を見て、ユイは感動の言葉を上げる。
「あれが太陽神界最大の大陸、私とは比べ物にならないくらいの、強い冒険者たちが集う場所!」
「改めて見ると大きいわね」
「あああ!すごいワクワクする!」
まさにユイにとっては未開の地。
夜の闇の中を帆船の明かりと前方の大陸から突き出た港町の明かりだけで見るこの光景は、冒険者の心をくすぐってやまない。
「はやくはやく」
「落ち着いて。桟橋に着くまであと5分ぐらいかかるから」