オートマトン -Online- 推敲中
ユイのミッションパーティーは誰一人欠けることはなかったが、ドラゴンとの戦闘は熾烈を極め、満身創痍で漁村に帰ってきた。
今度もルークがいてくれてよかった。
戦い始めて数分と持たずに、アカネの回復魔力が底をつき、残り少なかった回復用アイテムもなくなってしまった。アルメェールはユイの身代わりになって、ドラゴンに破壊された。一撃で倒されてしまう恐れのあるアカネやミリンはドラゴンに容易に近づけない。そんな中、ルークただ1人が、ダメージを受けながらも、怯むことなく粘り強くドラゴンを攻撃し、着実にダメージを削っていった。ルークがいなければ、まちがいなくユイのパーティーは全滅していたことだろう。
あきらかにルーク以外のメンバーの、戦闘経験が足りなかった。
そしてなにより、ユイのリーダーとしての、戦闘を指揮する能力が不足していた。
『おかえりなさい、シャテラリア国の方がお待ちですよ』
漁村の入り口を通るとゲームのキャラクターがユイたちに声をかけた。
市場はすっかり閉店していて、昼間の喧騒が嘘のように静まり返り、夜の闇の中をたいまつの燃える音が微かに聞こえてくる。
冒険者の姿はほとんど無い。
ユイたちは疲れた足取りで桟橋のサルマゴナの元へ急ぐ。
困ったしぐさは相変わらずだが、ユイが話しかけるとサルマゴナは明るい声で話し出した。
『やぁ、君たちか。さきほどドラゴンが倒されているのを発見した現地の兵士がいち早く報告してくれたよ。ありがとう、これでシャテラリア国に予定通り帰ることができる。あのドラゴンはシャテラリア国の領地の果樹園をあらしていたドラゴンと、どうやら同じ個体だったらしくてな。国王様にもお喜びいただけるだろう。今回のことはしっかりと報告させてもらうよ。太陽神の名にかけて。君たちの進む道にこれからも、名誉の光が降り注ぐことを願っている』
シャテラリア国の兵士がユイたちに敬礼をすると、目の前にテロップが流れた。
―ミッション1『ドラゴンの討伐』クリアー―
―ユイはドラゴンスレイヤーの称号を得た―
今度もルークがいてくれてよかった。
戦い始めて数分と持たずに、アカネの回復魔力が底をつき、残り少なかった回復用アイテムもなくなってしまった。アルメェールはユイの身代わりになって、ドラゴンに破壊された。一撃で倒されてしまう恐れのあるアカネやミリンはドラゴンに容易に近づけない。そんな中、ルークただ1人が、ダメージを受けながらも、怯むことなく粘り強くドラゴンを攻撃し、着実にダメージを削っていった。ルークがいなければ、まちがいなくユイのパーティーは全滅していたことだろう。
あきらかにルーク以外のメンバーの、戦闘経験が足りなかった。
そしてなにより、ユイのリーダーとしての、戦闘を指揮する能力が不足していた。
『おかえりなさい、シャテラリア国の方がお待ちですよ』
漁村の入り口を通るとゲームのキャラクターがユイたちに声をかけた。
市場はすっかり閉店していて、昼間の喧騒が嘘のように静まり返り、夜の闇の中をたいまつの燃える音が微かに聞こえてくる。
冒険者の姿はほとんど無い。
ユイたちは疲れた足取りで桟橋のサルマゴナの元へ急ぐ。
困ったしぐさは相変わらずだが、ユイが話しかけるとサルマゴナは明るい声で話し出した。
『やぁ、君たちか。さきほどドラゴンが倒されているのを発見した現地の兵士がいち早く報告してくれたよ。ありがとう、これでシャテラリア国に予定通り帰ることができる。あのドラゴンはシャテラリア国の領地の果樹園をあらしていたドラゴンと、どうやら同じ個体だったらしくてな。国王様にもお喜びいただけるだろう。今回のことはしっかりと報告させてもらうよ。太陽神の名にかけて。君たちの進む道にこれからも、名誉の光が降り注ぐことを願っている』
シャテラリア国の兵士がユイたちに敬礼をすると、目の前にテロップが流れた。
―ミッション1『ドラゴンの討伐』クリアー―
―ユイはドラゴンスレイヤーの称号を得た―